【つらい、悲しい、愛猫が脱走した体験談】外に出た猫の探し方や捕まえ方

猫の外出、脱走

今でも思い出すだけで辛く、大変な出来事でした。

事件は、2016年の12月3日の朝に起こりました。

私達はいま住んでいるマンションに、事件が起きる2か月前に越してきたばかりでした。

家には4匹、猫がいて、どの子も野良出身です。

一匹だけ、神経質で飼い主になかなか懐かない♀のシャムがいます。名前はアイラです。この子が3週間にわたり、脱走してしまった時の話です。

脱走した日

その日は午後から来客が来るので、午前中は掃除をしていました。まだ猫達に餌をあげていなかったので、彼らはお腹を空かせて餌をねだっていました。

我が家はマンションの1階で、私はうかつにも猫達の注意を怠ってしまいました。ベランダの網戸を少し開けたまま室内から網戸を拭いていた一瞬の隙に、アイラは脱走し、外の駐車場に逃げてしまいました。一瞬、青ざめましたが、夫に知られる前に捕まえようと、直ぐに追いかけました。その時はまだ直ぐ捕まえられると思っていました。

ところが、もともと警戒心の強い子な上に、外に出ると性格が変わり、飼い主にさえ、まるで初めて見た通行人のような、よそよそしい態度を見せました。

始めは駐車場の車の下にいましたが、声を掛けても出て来ません。しばらくマンションの敷地内を移動していたので、追いかけて優しく声を掛けますが、警戒して近づこうとしませんでした。

主人に急いで好物のカニカマを買ってくるようにお願いし、エサで釣ろうとしましたが、離れた所から静かにこちらを見ているだけで、近づくと遠くに離れてしまいます。マンションの裏に周り、追いかければ、またエントランスの方に逃げてしまい、そしてプツンと消息を消してしまいました。

その日は何度か、逃げた場所を探してみたり、声を掛けてみしたが、12時に姿を消したきり、現れませんでした。不安になりつつも、夜になればきっと、お腹を空かせてベランダから戻ってくると希望を持ち、窓を少し開けたまま、ベランダに餌を置き、帰りを待ちましたが、その日はとうとう、戻ってきませんでした。

そのときになって初めて、自分はなんて、取り返しのつかない事をしてしまったんだと、後悔と果て終い絶望感に打ちのめされました。

「もしかしたら、このまま二度と、あの子に会えないかも知れない。あの子はこの知らない土地で、野良猫になってしまうのか。」

一晩中起きていましたが、明け方になっても戻りませんでした。

数日が経ち、やはり全く姿を見せないので、最悪の事態が起きたと覚悟しました。そして、いよいよ、捜索を開始することに私達は決めました。

捜索を始める前に行ったこと。

猫が逃げた時の経験話をネットでしらみつぶしに読みました。猫の習性から、どういった場所を探すとよいのか、捜索前、捜索中に、どのようなことをする必要があるか。

一日のどの時間帯に一番、見つかりやすいか。

まずはチラシをフォトショップで作りました。

始めはコンビニでカラーコピーをしましたが、毎回だとお金がかるので、1000枚単位で業者さんにお願いしました。これでコストをかなり抑えることが出来ました。文字と写真のレイアウトは、ネットの情報を参考にして、分りやすく、目立つように工夫しました。

次に、あらゆる公的機関に電話をして、猫がいなくなってしまったことを伝え、登録しました。

  • 保健所
  • 清掃局
  • 警察
  • 近所の交番
  • 動物病院

などです。

また、チラシを貼る為の許可を管轄の自治体や動物病院、警察、駅員などに伺いました。お店にも貼ってもらう為に、商店街やコンビニに足を運び、買い物ついでにお願いして回りました。

ここは猫が多い下町ということもあり、みなさん、大変、親身になって話を聞いてくれたり、協力してくださいましたが、アイラを捕獲できた、最大の切っ掛けは、近所の某センターにチラシを貼って貰えないか訪ねた際に、小学校や自治体の班長さんにもチラシを貼って貰えないか、許可を貰いに同行して下さった親切な女性に出逢ったことです。

まだ越して間もなかったため、右も左も分らず、この時は大変、助かりました。その後も、捜索に最後まで協力してくださいました。

次に、広い範囲でポスティングをしました。

ポスティングの最中に住民の方と話しができ、家の壁に貼ってくれたり、SNSで情報を流してもらったり、ペットショップにも配って貼っていただいたりと、ご協力下さった住民の方々がいらしたことも、大きな力になりました。

同じ経験をした飼い主の話を聞き、勇気をもらいました。

これはメンタル的にとても励みになりました。

結局は、飼い主さんが見つけるまで絶対に諦めない、ということが非常に大事であると分りました。

一番、辛いのは猫ちゃん本人だということ。諦めてしまったら、二度と会えないということ。

また必ず会える!と信じぬくこと。そして、行動すること。

辛い捜索の日々

毎日、朝、昼、晩と、探しました。近所は古い家や猫が隠れるのにちょうど良い場所が多く、まるでメイズです。こんなメイズのような広い世界で猫一匹を探し出すのは不可能じゃないかと、途方に暮れたものです。

夜は夫と23時半頃から2時間ほど、広い範囲でポスティングしました。愛猫の名前を呼びながら餌の準備をしている日常の音や、他の愛猫達の鳴き声を録音した音を流しながら、餌を持って探しました。

冬の寒い、真夜中にです。

小学校にも許可を貰って、校内を探しました。

気配すらなく、途方に暮れ、心が折れたことは何度もありました。早朝は霜が降りて、この寒空の下、どこにいるのだろうかと、不安で眠れない日々もありました。しかし、必ずまた会いたい、会えると信じて、捜索を続けました。

特に深夜は不審者に見られがちなので、「猫を探しています。」というワッペンを鞄や腕に付けて目立つようにしました。見かけた人が声を掛けてくれるように、ケージにチラシを貼り、持ち歩きました。これは、とても効果的でした。また、おしっこの砂を帰り道が分るようにまいたこともあります。中には、数十万払って、猫探偵に頼んだという飼い主さんもいました。

ようやく!

さて、まったく音沙汰なかった捜索に、ようやく希望が見えたのは2週間がたった頃です。

あちこちの掲示板や高架橋の柱、コンビニ、店などにチラシを貼ったため、認識されるようになり、ボチボチ、目撃情報の電話が入るようになりました。

近所の商店街で、アイラが脱走した初日に小学校の校庭で見た!と証言してくれた小学生がいたので、相変わらず、小学校のグランドを歩いていると、アイラのチラシを見て、彼女を見たと駆け寄ってくれた小学生達に偶然、出逢ったのです。

見かけたという場所を複数、聞きだし、そこに向かおうとした矢先、とても懐かしい、間違いなく、アイラだと確信するシルエットの子が、ふと目の前に現れたのです。

その時の衝撃、嬉しさは、今も忘れることは出来ません。

彼女は車の下に隠れてしまい、その時は見逃してしまいましたが、直ぐに夫に電話をし、会社帰に夫もアイラの姿を確認しました。これでようやく、アイラの居場所を突き止めることが出来ました。確かに、ネットの情報にあった通り、逃げた場所からわずか、20メートル以内の、よく行く商店街周辺でした。

更に知り合いからの目撃情報で、居場所を確定することが出来ました。

捕獲まで

どのように捕獲したか?捕獲器も購入しましたが、それを使う必要はありませんでした。

朝、晩とアイラが出没した時間に我々も餌を持って通い、アイラが現れるまで辛抱強く待ちました。

私達が行くことで、あの子も、この時間に行けば飼い主に会える、と認識させるためです。

夜は大体、19時半頃、朝は6時半頃、姿を見せました。

ひどく痩せ細ってお腹を空かせており、私だと分った時、大変、喜んでくれました。そのまま、抱き上げて連れて帰りたかったのですが、警戒してしまい、捕まえることが出来ませんでしたので、辛抱強く餌を与え、チャンスを待ちました。

やがて、それが訪れました。

アイラは普段から、ブラッシングが大好きな子でした。なので、ブラッシングをしながら捕まえてみてはどうかと、思いつきました。

事前にコンビニでバスタオルを購入し、餌を与え、彼女が落ち着くと、いつもなら姿を消してしまうのですが、その日は、我々の近くにいて、
遠目で見ていました。これはチャンスかもしれないと思い、近づいて、ブラッシングを始めると、

自分や仲間の匂いを思い出したのでしょうか。とても喜んでスリスリし始めました。

夫にケージのふたを開けて、タオルをくれるように合図し、警戒心がほどけて懐いてきた瞬間に、急いで抱き上げタオルを被せ、ついにケージに押し込みました!

捕獲が成功した時、思わず、雄たけびをあげました!

慎重に彼女を連れて帰り、部屋に放した時は、本当に、信じられませんでした。

ようやく、長い悪夢から解放されたのです。

彼女は再び、私達の元に帰ってきてくれたのです!

その後

捕獲した翌日に、病院で伝染病の検査をしました。

結果が分るまでの2か月間、他の猫達と隔離させ、一室に閉じ込めておかねばならず、連日の夜泣きと検査の結果を待つ不安な日々。

それはそれで大変な二か月間でしたが、すっかり甘えん坊になり、今まで餌をあまり食べない子だったのに、異様に食欲があり、捕獲前の性格と良い意味で変化してくれて、それはそれで嬉しかったです。

伝染病の結果も問題なく、部屋を開放すると、また以前の人見知りな子に戻ってしまいましたが、飼い主が諦めなければ、必ず奇跡は起こります。

夫とは喧嘩もしましたし、ひどく責められました。しかし、責めたところで帰ってはきません。であれば、協力して、一日も早く見つけることにエネルギーを使った方が良いです。

この経験を通して、今、もしリアルタイムで探している飼い主さんがいらっしゃったら、この情報が少しでも、お役に立てばと思い、書かせて頂きました。

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